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手当て

人は痛みに対し、「さする」という行動を無意識に行いますね。
そして、なぜだか痛みが和らいでいる感じがする。
なぜでしょう?
医学的に根拠があるのでしょうか?

少しだけ、痛みについて深く入り込みます。
医学的には、「痛み」のことを「疼痛」と呼びます。

疼痛は組織の損傷により起こります。
組織の実質的な刺激は「物理的な刺激」と「化学的な刺激」の2つです。

※化学的な刺激とは疼痛物質であるセロトニンやブラジキニンの分泌です。

この刺激を「疼痛神経終末端」が感知し、それを電気的なシグナルに変換し「外側脊髄視床路」を通じて大脳の「中心後回」に伝えます。
それを脳が認識すると、疼痛となります。

なにがいいたいかというと、痛みは結局のところ脳で感じているということです。
ですから、脳にいく道のりを他の伝達事項で「混雑させちゃう」とか、「塞いじゃう」とかが上手にできれば痛みは和らぐということです。
ですから、「さする」というのは、実は脳へ痛みとは違う刺激を届けるための動作なんですね。
これを「ゲートコントロール」といいます。
痛みを伝えるゲートを、「さする」といった痛みとは全く違う動作でせまくしちゃってるんですね。
すると痛みを伝えるシグナルの量が到達地の脳で減る。
といったことなのです。

子供のころ、転んだりするとお母さんが「痛いの痛いの飛んでいけ~」
と患部をさすってくれると、なんだか本当に痛みがとれてるような気がしたのは気のせいではなかったってこと。

信頼できる人に、さすってもらうことで疼痛のゲートコントロールと一緒に、脳は安心感も認識します。
だから、お母さんの手は魔法の手。

痛いところに、手を当てる。
お医者様がお怪我の治療をすることを「手当て」というのもここからきているそうですよ。